今までは、じつは、あまりFDMタイプの3Dプリンターに興味はなかった。どうしても必要な場合は、出力センターに出せばいいと、完全に割り切っていた。
ところが、FPVを初めてしばらくすると、部品が消耗する。もちろんラジコンヘリコプターと比較すると、機械的には単純すぎるほどの構造なのだが、それが無いと、どうしても飛ばない部品がある。
FPVドローンは、コントローラーから、モーターまで、すべて中国製で、電子部品であっても、品質管理が、いい加減。その代わり価格が安いので、必要量に対して、余計に買っておくのである。
電源を通したら、いきなり煙が出るもの等、当たり前で、今では驚くこともないが、部品のスペアがなくなったら、機能しなくなる。
昔は、すぐ帰りに秋葉によってパーツを調達して、その日のうちに直していたものだ。
しかし、部品を注文して、数週間待つと、熱量が落ちて、直すのも面倒になっていくものである。
話が、それてしまったが、私は、3Dプリンターを買うのであれば、チェコ共和国のPrusaを買うことに決めていた。その理由は、このFPVの経験によるところが大きい。
実は、同じような機能を持った中華プリンターは1/2から1/3の値段で買うことができる。部品も、同じような部品を使って修理することが、できなくはない。ではなぜPrusa にしたのか。その理由を紹介したい。
なぜPrusaにしたのか
- FPVの経験で、安物を買うと、パーツの不良率が高く、最初の値段がたとえ1/2でも1/3であっても、結局ゴミが増え、最終的に高くつく。
- そのような先駆者が、最終的にたどり着くFDMプリンターがPrusaであること。
- 情報、コミュニティ、ソフトウェアとの相性が大変重要だが、どの点においても頼もしいエコシステムがすでに完成している。
事が、あげられる。
Reprapプロジェクト
prusaの素材は、アルミ製で出来た基本骨格に、自社プリンターで作ったパーツを組み合わせて出来ている。それらの部品は、もし破損した場合、自分で部品を制作できるようにデータが公開されている。Prusaは、RepRap という、自分自身を作成する 3D プリンターを開発するプロジェクトから生まれており、そのような、コンセプトを継承して生産されている。
それに対し中国製の3Dプリンターは、立派なカラー液晶コンソール、アルミ削り出し部品、鮮やかな色のアルマイト加工された部品、そして値段は1/2から1/3なのである。
だから、多くの人は、中国製のプリンターを買う。が、FPVと同様に、なんかおかしい、と試行錯誤していくと、決定的な問題を見つけ、次のプリンターに乗り換えていく。
或いは、印刷精度に満足ができず、アップグレードを繰り返して、気が付くと、Prusaよりも高い代物になっていた、という、経験談が、コミュニティには枚挙にいとまがない。
1/3の価格でこのようなプリンターを3回買い替えるのであれば、最初からprusaにしない理由はないだろうという判断である。
開発や、成り立ちの経緯から、多くのジェネリックも存在します。この点でも、FPV機の経験から、最初にオリジナルを押さえておかないと、FDMプリンターの良し悪しがわからないと判断しました。