今後のJustFiveInchについて

改正航空法

まもなく、2022年6月より法律の改定により、空モノラジコンは現実的な趣味としては選択しがたいものとなります。

元々、現在世界の戦争のゲームチェンジャーとなっているUAVは、ラジコンホビーから始まっています。ヘリコプターの実用化にも、リモコンのヘリコプターが大いに貢献しました

諸先輩方は、シミュレーションもない環境で、とんでもない値段のするラジコン送受信機を搭載し、何機も墜落を繰り返して試行錯誤し、現代の、まともに飛行できる飛行機やヘリコプターの礎を築きました。日本のラジコン分野における世界への貢献も大変高いものがありました。

しかしこの6月から、50年以上培われたホビーとしてのラジコンは絶滅します。これは日本の将来の航空技術、ドローン技術の技術革新の芽を摘み取ることにほかなりません。

絶滅したラジコン模型店

僅か数年前までは、秋葉原に行けば、どんなジャンルの部品も、すべて手に入るほどラジコン店が充実していましたが、今は一店舗(車メイン)を除いてすべて撤退してしまいました。

オンラインで販売されているものは、この法律改定により、一般の人は事実上ほぼ飛行不可能であるにもかかわらず、在庫処分の様な値段で投げ売りされている状態です。

空モノラジコンUAVの事実上禁止の波紋

当然、6月以降も、必要なドキュメントをそろえ、機体登録を行い、合法的に飛行することはできますが、既に趣味で楽しむ限度を超えています。

ウクライナ戦争での安価なUAVの活躍によって、政府は今後、UAVに対して開発、研究を進めていくのでしょうが、このホビーの絶滅によって、必要な部品や知識は、すべて外国頼みになっていくことを考えると、国家の基礎的な技術力の源泉である一つのホビーを、行政が”殺した”という事実は極めて深刻な失政と言わざるを得ません。

自衛隊が島しょ防衛で採用しているカナダ製のSkyranger

今後、手軽に空を飛びたい、あるいは空で楽しみたいと考えた場合、実機の免許を取るほうがいいかもしれません。飛躍した話に聞こえるかもしれませんが、”所詮おもちゃ”でも関連免許の取得や、飛行許可申請、機体登録の義務化など煩わしい手間がかかるのは、ホビーの域を超えています。長い間、空モノラジコンを楽しんできた人たちは、既に数千万くらい、お金は使っているものですからね。

今後の内容への影響

そこで、本題ですが、今後、当ブログでは、大変残念ではありますが、FPVドローンをメインに扱うことは少なくなっていきます。

変わって、3Dcadや3Dプリント、気になる最新技術などの紹介へ軸足を移していくこととなります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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