ノズルから出た瞬間に発泡して、密度が1/3になり、バルサ材とほぼ同等の比重、強度を得ることができるPLA素材、オランダのColorFabb社が販売するLW-PLAを使って、あることをひらめきました。
本当はFPVプレーンを作りたい
のですが、飛ばす制約、そして飛行機は場所を取るので、特徴を生かしたスケールモデルを作ることにしました。
発泡PLAは、風合いが和紙の様なので、それを生かして、忠実な1/250スケールでヒンデンブルグ号を作ることにしました。
飛行船は、10°ずつに360°を覆う骨格が最大の魅力です。LW-PLAの光の透過性を生かして、スケールモデルでありながら、内蔵したLEDを点灯させると、その内部骨格が透けて見えるインテリアライトとして機能するように設計しました。
資料集め
ヒンデンブルグ号は浮力体に水素を使用していたため、1937年にレイクハーストアメリカ海軍飛行場で爆発事故を起こして失われました。Pinterestを中心に写真を探していくと、精密な骨格設計図を見つけました。それを基にCADで、忠実にヒンデンブルグの設計を行いました。
フレームの切り出し
今回、最も一般的な3DプリンターであるPrusaM3のビルドベッドの大きさに合わせて、また、特徴ある機体の重要なコンパートメント分けを行った結果、フレームを17個の輪切りに分割して作成することにしました。
もちろん、内側の骨格も立体成型してあります。今回はさらにそれを強調するために、すべての骨格に、コクヨの2mmラインテープを使ってより目立つようにしました。
水平、垂直尾翼
構造の特徴となる、これらの尾翼や、4基のエンジンカー、操縦キャビンの場所が明確になるようにフレーム分けしている為に、正確な位置決めができます。
水平、垂直尾翼は、翼内のリブも、透かし印刷できるように作り込んであるので、模型として忠実な仕上がりなのですが、そのリブを印刷するために、変則的な方向で印刷を行います。
また、尾翼を支えるロッド二本にアクリルロッドを用いて、LEDの光を翼内に引き込むように設計しました。
LEDライティングシステム
光が、すべての方向にまんべんなく照射されるように4mmのカーボンロッドをコアにした3角柱を作りそれにLEDStripLightを貼り付けます、飛行船の全長が約1mなので、×3辺で3mのLEDstriplightを使用しました。
また、組み立ててしまうと、完全密閉になってしまうので、調光、リモコン受信部などは船体の外に出るようにしてあります。
フレームをナンバー通りに、CA接着剤で張り付けて行き、ライティングシステムを組み込み、エンドキャップでライティングシステムのカーボンロッドを固定すると完成です。
フレームナンバーに基づき、操縦キャビン、4基のエンジンポッドを取り付け完成です。
スケールモデルなので、それだけでも、かなりの存在感がありますが、LEDを点灯させると、内部構造も楽しむことができ、とても満足しています。
オランダのColorFabb社にも紹介いただき、ました。
データーは系列サイトのCraftHub.ioで20ドルで販売しています。
部屋のインテリアにいかがでしょうか?