Prusa M3s part1
まさか、チェコ共和国から物を買うことになるとは、つい最近まで想像したことが無かった。最近の日本製品は、とにかく購買意欲がわかない。3Dプリンターは、自分でメンテナンスすることが基本なので、組み立てキットを選んだ。Prusa M3sは、RepRapプロジェクトの代表プリンターなので、部品が、壊れた場合も、データをダウンロードして、自己複製できる。ただ、組み立てる前に部品の積層方向なども、自分で調べて、見ておきたかったという理由もある。
組み立てキット
オーダーすると、チェコ共和国から直接送ってくる。黒いラップで、ぐるぐる巻きになった状態の箱で、届く。
梱包は、しっかりしていて、組み立て順にパック詰めされていて、とてもわかり安い。メインフレームは、アルミで出来ており、とてもしっかりできている。この部分で、精度が怪しいと、できる物も怪しいので、当然か。もちろん、Hariboのグミも入っていた。電源は、新しい電源が入っていて、日本の電源でも問題なく使用できるものが入っている。
組み立てマニュアル
組み立てマニュアルはとても丁寧に書かれており、大変わかり安い。とにかくスクリューが多いので、本当は電動ドライバーがあると便利だが、締め付けトルク指定があるので、締め付けトルクが設定できない、電動ドライバーは、使わないほうが良い。
また、樹脂パーツは、あらかじめ金属ナットを入れて固定する場所が多くあるが、そのナットの樹脂パーツへのはめ方に注意が必要だ。六角ナットは、裏側から、長めのボルトをあらかじめ、挿しておき、樹脂パーツの形を崩さないように、水平に、沈みこませることが重要で、マニュアルの、冒頭にその注意書きがされているほどだ。
それと、すべての部品の、組付け方向が、とても重要だ。モーターなどは、完成後の最適な長さに、あらかじめケーブル長が設定されているため、方向を間違えただけで、ケーブルが届かなくなってしまうこともある。そのため、組み立てマニュアルでは、特に、部品の向きについて、詳しく指示があるので、注意しよう。
ネジロック剤
ネジロック剤の使用指示は、特にないが、締め付けトルクをマニュアル通りに組んでいけば問題はない。逆に、ロックタイトの様な、嫌気性ネジロック剤を使うと、樹脂部品が変質したり、脆くなったりするリスクのほうが大きいのかもしれない。
これからしばらくの間、組み立ての解説を進めていきたいと思います。