模型飛行機の制作
ある程度の性能の飛行機を作るには、制作経験が必要だった。
バルサ材が、レーザーカット済みのキットが販売されたときは、興奮した。ただ、バルサ材が切り出されているだけなのだが、その作業は、単純で、地道で、すぐに飽きる作業なのです。
主翼の制作
翼型にカットされたリブ組み合わせていくのだが、、天板に、原寸大の設計図をしいて、その上に切り出されたバルサ材を配置して、マチ針を使って仮固定し、スパー材と、瞬間接着剤で固定していく。
機体に反りが出ないように、まずは、狂いのない天板が必要です。天板に狂いが無くて初めて、正確な主翼ができるのです。
バルサ材に瞬間接着材をつけると、発熱とともに強力に接着します。やり直しができないので、緊張感がありました。
そのあと、アイロンを使ってフイルムを貼って、行くのですが、この過程も、手順を間違えると、主翼が反ってっしまいます。
貧弱な提灯にシュリンクチューブをかぶせるような作業ですね。まともに飛ぶ、反りの少ない主翼ができるまで、どれだけゴミを生産したかわかりません。
3Dプリンターで飛行機を印刷
まさに、ダイレクトデジタル製造です。バルサ材から飛行機を作ったことがある人は、その精度を出すのにどれほどの熟練が、あるいは、工具や、治具、時間が必要かわかると思いますが、きわめて、密度の低い構造でも、どんな場所でも、一定の精度を保って製造できるのが、画期的です。
しかも、いわゆる、空モノは、墜落が避けられませんが、この様に、模型飛行機を作ることができると、いつでも、破損した部品を再印刷するだけです。
近年は、プラモデルの様な、精巧なRTF機も、安価で手に入るようになりましたが、その安価さゆえに、クラッシュの後に、部品が届くころには、新しい機体を作っていたり、したものです。
RTF機の根本的な問題は、商品は、大変軽量なのに、その商品が輸送中に破損しないように、商品の何倍もの体積の包装をして、無駄な空気を輸送するために、高い物量コストが発生していたことです。商品そのものの価値と、物流コストの折り合いの付かない商品の典型ではないでしょうか。
物理的に移動する商品は、幾つかの業者や手段を使うために、輸送中の損傷や、紛失は、避けられません。
ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング
FDMプリンターの特許を放出した、ストラタシス社が、提唱する、ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング(ダイレクト・デジタル製造)は、趣味の世界で、確実に、広がっています。
機体データの入手先
ECRIPSON Blackwing こちら