久しぶりに、Githubを見ると、スマート半田ごて、TS100のファームウェアがRC版ではなく、リリース版としてv2.08.1になっていた。
差分
私の古いバージョンとの差分を見ると、基本的な機能は、ほぼ変わっていないものの、
Pid設定が見直されていたり、表示上の問題点が、かなり改良されているようだ。
また、TS100、TS80でそれぞれより細かいチューニングがなされたようだ。
実際、使っていると、時折、ん?という表示や挙動があった。とはいえ、RC版(Release Candidate)では、よくあること。本当は、自分がそのBugfixに貢献できると、よいのだが。
私がTS100を使って再認識したのは、温まるのが早い、冷えるのが早い!というのは、ポータブルはんだごてでは、絶対の正義ということだ。
取り出してすぐ使える、すぐしまえる、ということも、もちろんだが、熱量の必要な半田付け作業をするとき、半田が解け始めるには高い熱量が、必要になるが、一度半田が解けると一気に、こての熱量が奪われ、この際に想像以上の細かい熱量コントロールが、行われている。
こて先温度のPID制御
この温度制御にPIDフィードバック制御を使っているのが、非常にスマートで、唸ってしまう。
普通の、熱量が最初から決まっているもの、あるいは、少し高級な、熱量を随時調整できるものとも違う、PIDで熱量が常に一定に保たれているという”こて”は、全く異なる使い心地と言えるだろう。
また、こてにジャイロが搭載されていて、使っているのか、アイドル状態なのかを判断して、効率よく、こての加熱を自動でコントロールしていることは、電源のバッテリーにとっても、とてもいいデザインだと思う。
LipoCellを繋ぐと、何celなのか、自動で検知し、バッテリーが深放電して死亡しないような配慮も、フィールドでの使用をよく考慮されていると思う。使用できるcellは3S以上6Sまで。
ファームウェアをv2.08.1へ。
私が今まで使っていたFWはV2.06-RC5だったので、まあ、機能の激変はないだろうが、より安定した運用ができるようになっているのではないかと期待してしまう。
新しいファームウェアは
v2.08.1
TS100_EN.hex 89.3Kb
今まで使っていたファームウェアは
V2.06-RC5
TS100_EN.hex 92.9 KB
と、ファームウェア内でもずいぶん、ソースの合理化がされたようだ。
最新のファームウェアは、
https://github.com/Ralim/ts100/releases
からダウンロードしてください。
具体的なアップデートの方法
は、こちらの過去記事をご参照ください。