ドローン規制に対するアメリカの動き

2020年3月1日、世界的に有名な、在米FPVパイロットたちが、ワシントンDCに集結し、リモートIDを含むNPRMなどの、ドローン規制に対し抗議活動を行った。世界で最も厳しいドローン規制に甘んじている我々としては、アメリカ人のホビーに対する、当事者意識と、本気度がまぶしい。
”you’re going to learn something today”でおなじみのJBは何を言っていたのか。

Dear FAA
Joshua Bardwellと申します。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

”FPV know it all LLC” のオーナーです。私のYoutubeチャンネルは、FPVレーシングドローンの啓もうを目的とし、14.4万人のSubがいて(2020年2月13日)、直近の28日で120万の再生があります。チャンネルは成長を続け、毎月3000人の新しいSubを獲得しています。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

2018年の1月より、私はフルタイムの仕事として、人々にFPVレーシングドローンの作り方、飛ばし方、トラブルシュートなどの教育をを行ってきました。私は模型航空機製造組合のメンバーでもあり、二か月おきにドローンを扱ったコラムをAMAマガジンに寄稿もしています。さらには私はFPVフリーダム連合のメンバーでもあります。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

私が模型航空機に取り組み始めてからの5年間、50機近いマルチコプターを作ってきました。多くは、私の独自のデザインです。私はその機体に適切な部品を選び、自分自身で組み立て、フライトコントローラーにプログラムをし、調整をし、自らフライトテストを行い、パラメーターをより良いフライトパフォーマンスを得られるように改良してきました。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

私は、特に異論を唱えているわけではありません。私のYoutubeチャンネル視聴者の多くが、自分の模型航空機を作っている人たちです。NPRMによれば、このような自作機やリモートIDの機能を持たない商品が3年以内に排除されることになります。販売できる唯一の小型無人システムは、FAAが認可した製造業者による物のみとなり、面倒で、高いコストと手間のかかる生産記録とそのレポートを提出することを条件とし、もし、それらが守られていないことが判明した場合、重大な法的責任を問われることになります。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

NPRMによると、個人が自分の望む模型航空機を飛行させることを禁止しています。
FAAは、FRIAとして規定する地域で自由な飛行できるようにすることで、自作の航空機に対し少し譲歩しているように見えます。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

しかし、多くの個人は、FRIAと規定された自由にフライトが許された最寄りのエリアの近くに住んでいるとは限りません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

また、FRIAとなる多くの飛行場では、すべてのタイプの飛行模型を飛行させることはできません。FRIR条項では、展示会や即興飛行イベントの飛行エリアでの追加的な許可も許されません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

FRIRの規定は不十分です。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

しかし、不適切であったとしても、12か月で期限切れになるように設計されているため、永続的な飛行の禁止規定にはなりません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

FAAの規定の下で飛行できる唯一の航空機は、規則の提案によると、FAA承認の製造業者が販売し、ユーザーによる変更を許容しない、そのまま飛行する承認済みキットのみです。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

この規定こそが受け入れがたい規則なのです。

模型航空機の飛行は、この趣味の、最も表面的な部分にすぎません。
模型航空には、航空、電子、機械、コンピューティング、プログラミング、およびその他の分野が含まれます。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

模型航空の価値は、人々がラジコン航空機を飛ばせることだけではありません。

そして、模型航空の価値は、人々に航空機の設計と製造を教えることでもあるのです。
NPRMは、個々の愛好家から模型航空の設計と構築の本質を奪い取ろうとしています。
NPRMが現在記述されているとおりに施行された場合に、失われる値は計り知れません。

多くの愛好家は、時間とお金を投資した航空機を合法的に飛行することができなくなります。

子供たちに、飛行のスリルや興奮をコアテクノロジースキルを教える動機として活用している現在の基幹教育プログラムは、法執行で抑制され、それと同時に、ドローン開発の最先端にとどまるために、高度なスキルを持つ愛好家に依存している他の政府機関もまた、その源泉ともいえるリソースを失います。

アメリカのRC企業は、制限なく米国の消費者に部品を出荷できる外国企業によって、重大な不利益を被るでしょう。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

個人的には、NPRMが法化することは私の生計を脅かす脅威です。私のビジネス全体は、人々に自分の航空機を作るよう教えることを基本としているからです。
NPRMが法化し、施行され、その、過剰な価値目標を達成しても、
完全にリモートIDを国家空域で管理するという目標を達成できません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

航空機を構築するスキル、知識、および欲求を持っている愛好家に非合法な模型航空機を作らせることを禁止することはできません。
さらには、これらの航空機を製造するための部品を製造する外国企業を止めることも、できません。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

ホビイストは、概して安全に飛行し、法律を順守することを望みますが、趣味を完全にやめることと法律を破ることの選択を考えると、彼らの多くは法律を破ることを選ぶでしょう。

なぜなら、NPRMは非常に制限的だからです。
むしろ、この制限的な法案は、FAAに対する違反と順法精神の軽視文化を推し進めるでしょう。
RCフライト愛好家を遠ざけることなく、安全で生産的な国家空域の確保というFAAの目標を達成することがソリューションなのです。

たとえば、FAAは、独自の諮問委員会で、特定の機器を航空機にインストールすることなく、スマートフォンアプリを介して任意の場所で飛行許可を取得できるランスのようなシステムを提案しました。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

他の国々は、航空交通を妨げる障害物から一定の距離内を飛行するための許可が必要とされないシールドオペレーションの概念を導入しています。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

私がFAAに検討することを求める最も重要なことは、ホビイストが、趣味で自作した航空機が、安全に任意のエリアで合法的に飛行できるようにするメカニズムです。

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

NPRMに関する、提案された方法や施行の詳細などの特定の懸念事項については、

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

以下に添付するNPRMに対するFPV Freedom連合の対応を参照してください。
(すでに削除)

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

それを私のコメントの補足として考えてください。
Joshua Bardwell

Joshua Bardwell Youtubeチャンネルより

NPRMとは: 最初に規則を作成する理由などを記載したANPRMが公表され、次に公表されるNPRMには具体的な条文案が記載される。
Notice of Proposed Rule Making

自分たちの趣味に対して、政府がドローン規制をかけようとする。それに対して、ホビイストは、真正面に向き合う姿勢が健全だと思うわけです。

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