国土交通省が、現実に全くそぐわないゴミシステムを使えとお達しを出しました。
なんでも実機とドローンの異常接近事故やドローンの機数が増えているので衝突事故が懸念されているので、すべての飛行許可申請者は、いちいち飛行する日時や飛行予定エリアを入力しろというのです。
空港や軍事基地原発基地近辺ならわかりますが、地元の人しか知らないような場所で、どうして実機と衝突するんでしょう。こんな山ばかりの日本で無許可で150m以下飛んでるのは、航空法違反です(実機がな!)
こんな時いつも悪いのはドローン
有人の実機はもちろん航空法で管理されているのですが、航空法第81条において「最低安全高度」が定められています。
航空機は、離陸又は着陸を行う場合を除いて、地上又は水上の人又は物件の安全及び航空機の安全を考慮して、国土交通省令で定める高度以下の高度で飛行してはならない。但し、国土交通大臣の許可を受けた場合は、この限りでない。
航空機の最低安全高度は、次のとおりとする。
1.有視界飛行方式により飛行する航空機にあっては、飛行中動力装置のみが停止した場合に地上又は水上の人又は物件に危険を及ぼすことなく着陸できる高度及び次の高度のうちいずれか高いもの
日本語訳:エンジンが止まった場合でも安全に着陸できる、或いは発動機の再始動が可能な、操縦の余地がある高度を飛べ!
イ.人又は家屋の密集している地域の上空にあっては、当該航空機を中心として水平距離600mの範囲内の最も高い障害物の上端から300mの高度
日本語訳:東京タワーが半径600m以内にある場合は633m以上をとべ
ロ.人又は家屋のない地域及び広い水面の上空にあっては、地上又は水上の人又は物件から150m以上の距離を保って飛行することのできる高度
日本語訳:ドローンでいうDID外では150m以上を飛べ
ハ.イ及びロに規定する地域以外の地域の上空にあっては、地表面又は水面から150m以上の高
日本語訳:さらにどんなド田舎でも150m以下は飛ぶな!
度 2.計器飛行方式により飛行する航空機にあっては、告示で定める高度
いつも悪者はドローンですが、航空法を守っていないのは大抵、有人機
悪い奴の代表格は、米軍、野良報道ヘリ、 米軍は遺憾砲しか打てません、150m以下で飛んでいる有人機はやばい状態にある機体か、航空法を無視して飛んでいる違法有人機なのです。
自分の正当性は自分で守るしかない。
ドローンは150m以下には実機が飛んでいない前提で飛ばしているのに、なぜ航空法を踏みにじる実機に忖度せねばならないのか?
実機の位置や運用会社、飛行高度/スピードなどはすぐ知ることができる
少なくとも素人の作った国交省のシステムで情報共有するよりましな方法です。実機が150m以下で、飛んで来たら、命にかかわりますので。
航空機には自機の所属や国籍、飛行高度、便名、現在位置をADS-Bというトランスポンダで航空機毎に1090Mhzで放送しています。アメリカでは、2020年より、どんな野良飛行機でも装着義務があります。この放送は誰でも取得することができますし、あくまでもラジオなので、みんな大好き技適は、かすりもしません。
準備
まずはラズパイです。My宝箱の底で2年以上眠ってましたので、多少反ってます(笑。まあいい
そうか、ラズパイ2はwifiなしかよ!とMy宝箱漁ってたら丁度よい古さのドングル出てきました。
そして今回重要なのはDVB-T+BAB+FMラジオドングル。重要なのはR820Tというチップを使っている物。このChipでなければ1090Mhzは受信できません。 アマゾンで1980円でした。
まずは、アプリと統合されたOSを入手
https://ja.flightaware.com/ からソースを入手します。この時にアカウントも作っておきましょう。
具体的な設定方法が詳しく日本語で書かれていますので、そのまま行ってください。
注意点は、OSイメージを焼いたSDカードにラズベリーパイで起動する前に自分の環境に合わせてSSIDとpswdを設定します。
編集するファイル名
piaware-config.txt
# Wifi SSID and password.
# This should be changed to match your wireless
# network SSID and, for networks that require
# a passphrase, the passphrase.
wireless-ssid MyWifiNetwork -----自分の使っているWifiネットワークのSSIDに書き換える
wireless-password s3cr3t -----自分のWiFiネットワークのパスワードに書き換える
上記のファイルを編集したら、SDカードをラズパイに刺して、電源を入れます。最初の起動は結構時間がかかりますが、神経が通っていくにつれ、WifiドングルやラジオドングルのLEDが光り始めます
一連のプロセスが終わって、おとなしくなったら、 さて今作ったADSーBラズパイはDHCPにどんなアドレスが降られたのでしょう。
Fingというアプリを使ってIPアドレスを特定します。
https://www.fing.com/products/fing-app
ルーターにぶら下がっているデヴァイスのIPアドレスが一覧できます。
今回の場合は192.168.1.27となったようです。
ブラウザでIPアドレスとポート番号8080を入れると早速受信情報が確認できます。
短時間ですが、80-120km圏内の飛行機をリアルタイムで探知しました。 ヘリコプターの場合はヘリコプターのアイコンが現れます。アイコンをクリックすると、
その期待の詳細なフライトプランがリアルタイムで見れます。
まとめ
ADS-BはFlightrader24などがありますが、自分でADS-Bを受信すると、機体からの電波を直接拾えるので、サーバーに集積したデーターを参照するFlightrader24にくらべ、よりリアルタイム性の高いデータを取得することができます。
ドローンの法定最高飛行高度は150mです。それ以下で飛んでくる有人飛行機は、航空法違反です。日本もアメリカのように、ドローンではなく、すべての有人機にADS-Bの搭載を義務付けるべきです。パラグライダーなどももちろんです。いつものように、ドローンが一方的に悪者にされないように、こちらのほうで、接近してくる有人機の軌跡の証拠を取っておく意味もあるので、暇な方はぜひ遊んでみて!。
そして
現場でこのラジオをセットするのも大変なので、ポケットのスマホにflightrader24のアプリを入れておくことをお勧めします。
また、実機が150m以下で飛んでたら、衝突もなにも、まずは逃げることです。